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Concierto / Jim Hall (アランフェス協奏曲 / ジム・ホール)

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Information
personnelinst.
Jim Hallguitar
Roland Hannapiano
Ron Carterbass
Steve Gadddrums
Chet Bakertrumpet
Paul Desmondalto sax

notitlecomposerlength
1You’d Be So Nice To Come Home ToCole Porter7'08"
2Two's BluesJim Hall3'52"
3The Answer Is YesJane Hall7'41"
4Concierto De AranjuezJoaquin Rodrigo19'23"

Recorded:1975/4


コの1曲

 You’d Be So Nice To Come Home To


コんな曲調

 ストレート・アヘッドな歌モノ


ココが聴きどころ


 0'33"~0'45" 前テーマの終わり⇒アドリブソロへの繋ぎ⇒アドリブソロの冒頭

   前テーマからアドリブソロへ変遷していくこの部分では、“モチーフの発展”が色濃く出ており、非常にお洒落なサウンドとなっている。
 “モチーフの発展”とは、ひとつの単純なモチーフ(メロディのアイディア)を元に、次のフレーズを即興で作り上げ、その繰り返しで自然に音を繋いでいく手法で、この部分は前テーマ終わりで音が大きく上下するような音使いがあるが、そのアイディアをそのまま延長させアドリブソロへ侵入し、さらにそのモチーフをアドリブ冒頭で4小節分続行しているのが判る。
 聴き手からするとどこまでがテーマでどこからがアドリブなのかという境界線を感じることすらないくらい自然に音を連ねている。
 ジム・ホールが真のインプロバイザーである証拠がこの十数秒間で確認できる。


 5'46"~6'21" ベースソロ終了から後テーマの間の1コーラス

 誰のソロなのか不透明な空間である。ただ、事前に段取りをはっきりと決めない、いわゆるジャムセッションの場では往々にしてよくこういった“間”はできてしまうものだ。
 ここではジム・ホールとベースのロン・カーターの即興の掛け合いが延々と続いており、そのまま1コーラス完了させ、何事もなかったかのように後テーマへ戻ってきている。この辺りの、ある意味の無計画さはジャムセッションの雰囲気そのままであるが、注目すべきは、ベースのカーターがベースソロ終わり際に提示した3拍分のモチーフをジム・ホールがリプライズ(模倣)し、それを再びカーターがリプライズするという音のキャッチボールを見事に演じきっている点であろう。
 コード進行はもとより、そもそも何分の何拍の曲だったのかすら忘れさせるほど自然な形でインタープレイ(コールアンドレスポンス)を続け、寸分の狂いもなくテーマに戻る姿はブラボーのひとことである。
 セッションの場でこういうことをやってのけると、テーマに戻った瞬間に大きな拍手をもらうことができるので、見習っておきたい。


ココが巧い  

 アドリブソロにおける完成された“モチーフの発展”技法

 ジム・ホールのアドリブソロは、周知のごとくモチーフの発展で形造られている。
 例えば、3拍でできている簡単なフレーズを4分の4拍子の中に連続して組み入れ、ポリリズムのようなトリッキーな雰囲気を感じさせる瞬間があるが、こういったアプローチはモチーフの発展のひとつである。
 プロフェッショナルのジャズマンとはいえ、最初から最後までその場で思いついた音のみで即興演奏をし続けることは難しく、通常はストックフレーズという手法に代表されるように譜面等を用い予めフレーズを造っておき、それを活用するものだが、ジム・ホールのようにこうまで完成度の高いモチーフの発展を見せられると、ソロすべてにおいて、ストックフレーズを使用しない、純粋な即興演奏のみでソロが完結していると信じたくなってくる。
 この曲では、ジム・ホールの2コーラス目のアドリブソロ開始部分で反復フレーズが使用され、バンド全体が盛り上がっている場面があるが、これは、そこに至るまでに積上げていったごく自然な音の流れが為し得た結果であると言える。言い換えれば、“反復フレーズを使用して盛り上げた”のではなく、“音楽が盛り上がっていったので反復フレーズで呼応した”ということだ。
 こういった瞬間はソロイストのジム・ホールも、自分自身が音楽の一部となったことが実感できさぞ気持ち良かったことであろう。


マイナスワン
♩ = 222  Key in B♭  10 Chor.  5'51"
  (IEにて再生可能)


ココからは余談。。。

 飲みホー ジムホー

 かつて、新宿歌舞伎町のコマ劇場付近に『信玄屋形』という居酒屋があった。この店の売りはなんといっても安さと収容人数で、大学生なんぞの学生の飲み会でよく利用されていた店だった。
 筆者がモダン・ジャズ研究会のバンマスを務めていた頃、この店で打上げを開催する機会があった。筆者は組織の長という立場ではあったが、参加者の中には先輩も存在した。その先輩の中に芋焼酎を好む人がいたので、メニューの中に芋焼酎が含まれているかどうかをコースの予約を取る際に店員に聞いてみることにした。


若き日の筆者:「一番安いコースはおいくらですか?」
店員:「お料理付きですと、2時間で2,500円です。」
筆者:「ジムホー飲み放題ですよね。」
店員:「…飲みホーですね。」
筆者:「飲みホーに芋焼酎はありますか?」
店員:「…ございます。」


 若さゆえの過ちである。
 ジム・ホールや信玄屋形の店員に迷惑をかけてしまったことを改めて反省したい。
 なにしろ、“モチーフの発展”でフォローしてくれた店員には頭が下がるばかりだ。



 永遠にジムホ

Jim Hall
本名:James Stanley Hall
1930年12月4日 - 2013年12月10日
享年83歳


 あなたの奏でるダキスト製アーチトップ・ギターの優しいサウンドは、永遠に、みんなの心に届き続けるだろう。
 現代ジャズ・ギター界の巨匠の冥福を祈る。

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2014/05/27(火) | Jim Hall | トラックバック(0) | コメント(-)

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